マーチンゲール法を使うと負ける2つの理由

資金ショート

マーチンゲール法は、諸刃の剣です。
高確率で小さな勝利を得ることができるのと引き換えに、低確率で非常に大きな負けを背負う可能性があります。
そうは言っても、システムベットの代表的な存在であるマーチンゲール法は、今日も世界のどこかでギャンブラーが使用している魅力的な賭け方でもあります。

このマーチンゲール法は、多くのギャンブラーが一度は痛い目を見ているシステムベットの一つなので、残念ながらこの方法を使って勝ち切ることは非常に難しいでしょう。
本当に少ない額の勝利であれば、手に入れて勝ち逃げすることはできるかもしれませんが、大きな勝ちを狙うと必ずいつか負けます。
その理由が2つ存在します。
この記事では、このマーチンゲール法を使うと必ず負けてしまう2つの理由をお伝えしていきます。

いつか必ず資金がパンクする

マーチンゲール法は、勝率50%、報酬2倍のゲームによく用いられます。
勝率が50%であれば、1回目の勝負で負ける可能性は50%、2回目の勝負でも負ける可能性は25%、3回目の勝負で負ける可能性は12.5%と、連敗する確率は、そのゲームが始まる前の段階で言えば半分ずつに減っていきます。
そして、10連敗する可能性は0.1%です。

しかし、確率が減っていくのと同時に、賭け金も同じように膨れ上がっていきます。
最初は1ドルのベットから始めたとしても、2回目の勝負では2ドル、3回目の勝負では4ドル、4回目の勝負では8ドル、5回目の勝負では16ドルと、どんどん増えていき、10回目の勝負では512ドルにまで賭け金が膨れ上がっています。
10連敗するまでにカジノ側に持っていかれている金額を足すと、1023ドルになります。

そして、もしこれに負けて11回目の勝負に持ち込まれた場合、賭け金は2000ドルを超えます。
確率的には11連敗の確率は0.05%ですが、そこまで来てしまえば確率は2分の1です。
2分の1の確率で2000ドル負けるか、1ドル勝つかという非常に条件の悪い勝負をしなければいけなくなるということです。

そしてこれが繰り返されれば、当然資金はパンクしますよね。
マーチンゲール法は、無限に資金が存在しなければ成立しないギャンブルなのです。

マーチンゲール法

ベットの上限額がある

実際のカジノでも、オンラインカジノでも、テーブルゲームでは、それぞれのテーブルごとに賭け金の上限額というものが決まっています。
その上限額を超える金額を賭けることはできません。

先ほどの例では、負け続けると1000ドルや2000ドルを超えるという結果になりましたが、実際のところそれだけの額を1回の勝負で賭けられるテーブルはほとんど存在しません。
300ドルや500ドルという上限額が設定されている場合が多いです。
ということは、6連敗か7連敗した時点で最初の賭ける金額が1ドルだったとしても、その時点で勝負は続行不可能になってしまうのです。

まとめ

以上が、マーチンゲール法で勝つことができない2つの理由です。
つい試したくなる気持ちはわかりますが、勝負を繰り返すごとに抜け出せなくなる特徴を持っていますので、この2つの勝てない理由をしっかりと理解した上で、もしマーチンゲール法を使うのであれば、負け続けたときの最大回数をあらかじめ決めておき、その回数になったら諦めるという思考回路にしておく方が安全です。